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電子書籍の台頭で減少する書店を救うプロダクト
BookLab Technologiesの金澤です。
2020年に総務省の「異能(inno)vationプログラム」で最終選考が通過し、「破壊的な挑戦部門」ゼロワンチャレンジの挑戦者として選出されました。
異能(inno)vationプログラムは、情報通信技術(ICT)分野において、破壊的価値を創造する奇想天外でアンビシャスな技術課題に失敗を恐れずに挑戦する人(通称:変な人)に対し、支援を行っている総務省によるプロジェクトです。
2020年度の各部門への応募総数は18000以上。その中で「破壊的な挑戦部門」への応募は1658件の応募があり、その中から最終選考を通過した26のアイデアの一つとなりました。
応募タイトルは、「電子書籍のレビューによる書店向け収益化サービス 」。ブロックチェーン技術を使い、新しい電子書籍の形を創造し、「書籍」を取り巻く出版業界のイノベーションを図ります。
この応募のきっかけとなったのは書店の苦境にあります。
書店の数は減少の一途をたどっています。スマートフォンの台頭も相まって、この20年で半数以下に減少しました。街には必ずあった書店は今や全国で6000店舗ほどまで減少し、書店のないエリアもたくさんあります。
電子書籍はこれからも発展を続け、現在ブロックチェーンを使った電子書籍のリリースが各社で研究開発されています。今後、電子書籍コンテンツは、デジタル著作権管理によるアクセス権を得ることでの参照という形式から、ユーザが所有するという形態に変化を遂げます。この変化によって、紙書籍同様にユーザ間での電子書籍の売買が可能となります。
しかし、一方でこの変化が加速することで紙書籍の利点が減り、より書籍はデジタル化されたコンテンツの利用率が高まります。結果的に電子書籍の進化は紙書籍の流通を減らし、書店の減少にも大きく影響を及ぼしていくことになります。
私はその書店の減少を抑制するきっかけとして、書店に収益を及ぼす電子書籍の開発を行っています。異能vation事務局に支援を頂き、現在特許出願の準備を行っています。
電子書籍の形態であるにも関わらず、書店に収益化をもたらすことができれば、いや、出来なければ、書店という空間はいつしか過去のものとなってしまいます。小さな書店や街角の書店の価値は、昭和から生きてきた私の中では掛け替えのない空間です。
沢山の出会いや学びを与えてくれた書店という空間を救うため、人生の時間を新しい電子書籍の形態を生み出すために使います。
進捗などもこちらでまたお伝えしていきます。
ではまた